どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

心揺さぶられた作品の1つです


1巻では、ヒロインは全く何も悪くも落ち度もないのに「政治がらみ」によって好きだった王太子との婚約を解消「させられて」しまいます

ただ、解消させられただけではなく「政敵の令嬢」との関係を思いっきりみせつけられるという非道

過去、王太子はヒロインに対して笑顔をみせたりした事すらなく、自分は愛されてはいないのだろうがまさか破棄されたあげくに、愛する人がほかの女性と仲睦まじくしている所を眼前でみることになるとは思ってもいませんでした

ですが、王太子妃教育を受けたヒロインは傷ついた心に蓋をして冷静な対応を取ります


2巻では、王太子の元から逃げ出したヒロインでしたが、結局王太子によって連れ戻されてしまいます

王城のどこかわからない場所で軟禁され、凌辱されてしまいます

ですが、ヒロインへの対応は大切にされており自分の立場がどうなっているのかわからない日々を過ごします


3巻では、ヒロインの家が力をつけすぎたのを懸念した王室により政敵をあてがったのですが、結果思った以上に政敵の家が増長してしまいます

王太子も当然、加担しているわけですがヒロインの父親に敬意を説明し「ヒロインは自分が守る」といって王城に軟禁していたのでした

王太子には腹違いの兄王子がおり、こちらを担ぎ上げたい勢力等々への対応も含め裏では頑張っていたのですが、政敵の令嬢は自分が王太子の相手として一度は認められ愛しているので幾度もにヒロインに攻撃をするのですがおよびません

最後の手段として、手駒の騎士を使ってヒロインを襲う様にしむけます

この時にヒロインの魔力が暴走し、軟禁されていた部屋が壊れそこからヒロインが逃走をはかります


4巻では、結婚をした二人ですが中々素直になれなかったり、政敵の令嬢がまたも接近したり等でヒロインの心は揺らぎます

王太子は自分が政敵令嬢を利用した事を申し訳なく思っているので、できれば助けてやりたかったのですがそれも叶わない状況になってしまいます

ヒロインは転移魔法で飛ばされてしまうのですが、無事に王太子がみつけ迎えにいきます

これをきっかけにして二人の気持ちが徐々に一つになっていきます

王太子はちょっと女々しい所がありますが、逆にヒロインは雄々しいので「妻の尻に」で幸せになる夫婦の様です

終始、王太子とヒロインのすれ違っているのに、お互いしかみていない事を本人達だけが分かっておらず、周囲の人間は皆が知っていたりとか・・・  

1巻では王太子に激怒!しつつ読んでいました、レビューも「クズ!」と纏めてましたねー

いやだって政敵令嬢には「笑顔」をみせてヒロインにはみせなかったりとか

誰かが「あれは、王太子なりのあがき」だと言っていたが、全然理解できなかったよ

本当はあの笑顔をヒロインにしたいんだけど、出来ない・・・これ以上ヘタレあるのか!

徐々に「笑顔」をヒロインに向けて「愛している」も言えるようになりましたが、1巻での政治的配慮であれば事前にヒロインに説明し協力を仰ぐなりできなかったのだろうかと今でも憤慨しています

まぁ国王が浅慮だから1巻の結果になった訳ですが、ヒロイン家が逆に王家に恩を売ったので意味があったのだろうか?

面白い作品です、絵も綺麗ですのでおススメです

全4巻

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